愛犬をどうやって購入する(または譲渡を受ける)かは、愛犬選びの大事なポイントです。
10年以上もの時間を一緒に過ごす愛犬だからこそ、納得して手に入れたいですよね。
そんな愛犬の購入方法について考えてみました。

目次
●犬を購入する前に・・・
ペットとしての犬を購入する前に、今一度、『ペットを飼う覚悟と責任』について考えてみましょう。
初めて犬を飼う場合だけでなく、2頭目以降を飼う場合も、知っておきましょう。
→参考記事:犬を飼い始める前に考えること 『ペットを飼う覚悟と責任』
●犬の購入方法の選択肢
愛犬を手に入れる方法としては
・ペットショップから購入する
・ブリーダーから購入する
・動物愛護団体から譲り受けて里親となる
と大きく3つの選択肢があるかと思います。
この他にも、知り合いから譲ってもらう、
という場合もありますが、
上記3つの方法の長所・短所と注意するポイントを知れば、参考になると思います。
●ペットショップから購入する
(長所)
・比較的近所にある場合が多い
・店の選択肢、犬種の選択師など、多彩な選択肢を取ることができる。
・犬の世話の方法や獣医の紹介や情報も受けることができる
・ペット保険を取り扱っている店も多い
・店でドッグフードやリード・ケージなど犬用備品を販売していて揃えやすく、備品を付けてくれる場合もある。
(短所)
・購入費用はブリーダーからの購入よりも高くなる傾向がある
(ただし、犬種に特化したブリーダーの場合は、ブリーダーでも高いことが多い)
・育った履歴や環境が不明な場合が多い
(血統書はあっても、詳細まではわからない場合が多い)
・ペットショップで長い間ケージに閉じ込められている場合、後のしつけに困る場合がある。
※このようにペットショップの場合、
多彩な犬種が選べることが一番の利点だと思います。
また、都市部では近隣に
複数のペットショップがある場合が多く、
店同士の比較もできるのも長所ですね。
(しつけの観点から)
ただし、犬が育った環境・履歴の詳細はわからないことが多く、
また、ペットショップによっては、
他の犬とのふれあいが全くなかったり、
トイレと居住スペースが同じ場合が普通です。
したがって、
・社会化期(生後4週間~13週間)に親犬や兄弟犬たちと十分な時間を過ごすことができていない可能性が高い
・若齢期(生後13週間~12か月間)に入っても、他の犬との触れ合いが少なく閉鎖された同じ環境で育っている
・トイレと居住スペースが同じ期間が長いと、清潔好きという犬本来の習性を保っていない
という観点から、
しつけにおいてはいろいろと苦労する可能性があるでしょう。
※動物愛護管理法等の改正に伴い、平成28年9月1日以降は49日齢までの子犬は販売していいけないルールにはなっていますが、50日目ですでに店頭に並ぶ場合、親犬からは早期に引き離されたと考えてよいでしょう。(動物愛護管理法22条の5では56日齢を経過しない犬・猫は禁止とされていますが、現状はまだ留保されています)。

●ブリーダーから購入する
(長所)
・生まれの血統(どんな親犬から生まれたか)や育った履歴・環境が明確にわかる
・生まれてすぐに購入を決めても、そのまま親犬や兄弟犬と一緒に育てることが可能
・犬種に特化したブリーダーの場合、その犬種特有の病気や習性に詳しく、いろいろと教えてもらえる
(短所)
・多品種・大量生産しか考えていない悪徳ブリーダーもある(ただし直接購入できれば安い)
・欲しい犬種に特化した優良なブリーダーの場合、遠方にある場合が多く、犬種によっては選択肢が限られる
・遠方であるので、購入した後は、自分で獣医やその他必要備品の購入場所を探す必要がある
・ある犬種に特化した優良ブリーダーからの購入は、ペットショップでの購入よりもむしろ高い場合もある。
※このように、
遠方であることが苦にならないのであれば、
欲しい犬種が決まっている場合、
欲しい犬種に特化したブリーダーさんから購入するのがお勧めです。
育てている環境が清潔で、
どんな親犬なのかをきちんと教えてくれるブリーダーさんからの購入が、
健やかな犬を購入するには一番安心だと考えられます。
また、犬種特有の病気や繁殖時のケアについても聞いてみると、より安心できるでしょう。
※利益重視の悪徳な業者の場合、
犬種特有の遺伝病のことも考慮せずに
親犬には産ませるだけ産ませというところもあります。
そのようなブリーダーを選ぶことがないよう、
実際に現場を見せてもらいながら説明を受けましょう。
(しつけの観点から)
ブリーダーでの購入の場合、
生まれて間もない幼犬段階で気に入れば
予約することもできます。
その場合でも、
大切な社会化期(生後4週間~13週間)を
親犬や兄弟犬と一緒に過ごすことができ、
また、
時には広いスペースで遊べる環境で育ちます。
名前も決めれば
早くから呼んでもらえます。
このような犬を愛犬にすることができれば、
あとは正しい手順を踏むことで、
しつけで大きな苦労をする可能性も減るのではないでしょうか。
●動物愛護団体から里親として譲り受ける
(長所)
・基本的には無料で譲り受けることができる
・失われそうになっている命を助けることができる
(短所)
・基本的には、その犬の履歴、年齢、病気の有無など、詳しい情報はないと考えねばなりません。
・警戒心の強い犬、すぐ噛みつく犬など、心に傷を負っていて問題行動を取る犬もいる。その場合、しつけ直すのに時間と根気が必要。
・健康状態が悪い場合がある
・譲り受ける飼い主には、一定の制約が課される場合が多い。例えば、譲渡講習会の受講は必須、一人暮らしや年配者は不可・または後継人が必要など。
※里親として愛犬を迎えるには、
犬を飼い慣れている人で、
命を助けることに使命感を抱いている愛犬家さんでないとハードルが高いでしょう。
体の健康面でのケア、
心の健康面であるしつけをするケアの
両面でハードルが高い場合があります。
初めて犬を飼う場合、
結局手に負えず、
手放してしまうことにもなりかねませんので、お勧めできません。
●我が家の事例
ちなみに、我が家では、
7匹育てたうち、
2匹はブリーダーさん、
残り5匹はペットショップから購入しました。
幸い、極端に臆病であったり、
警戒心から噛みついたり、といった問題もなく、
それぞれ個性的ながらも良い子に育ってくれたと思います。
しかし、
身体面でいうと、
ペットショップからの購入した子は、
5匹とも何らかの問題が出ました。
ミニチュアダックス(♂)・・・膝関節脱臼(購入後発覚)、食物アレルギー(8歳)、再生不良性貧血(11歳)
ミニチュアダックス(♀)・・・心臓不整脈(購入後発覚)、そけいヘルニア(8歳)、子宮蓄膿症(12歳)
トイプードル(♀)・・・トイプードル(成犬で3kg以下)として購入するも成長後5kg以上に巨大化
ヨーキー(♂) ・・・購入時から軽いペコ。成犬になっても睾丸が外に下りず去勢手術実施(放置すると悪性になるリスク大のため)
ヨーキー(♀) ・・・購入時から口周りに病原虫が付いていて皮膚病発症
※ダックスの2匹は、
上記以外にも
椎間板ヘルニアで一時動けなくなったりもしましたが、
それはダックス特有の病気と考えています。
これに対してブリーダーさんから購入の2匹は
トイプードル(♀)・・・10歳になった今まで特に病気はなし。体重も成長後2.5kg、とほぼ購入時の予測値通り
ミニチュアシュナウザー(♀)・・・2歳現在、何も問題なし。ちなみに歯並びは我が家のわんこの中で一番よい。

ペットショップからの購入の場合、
購入時から結構な割合で身体的不具合がありました。
それでも、我が家にとって
大事な家族です。
●まとめ
・この犬種、と決まっているならばその犬種の実績があるブリーダー
・犬種を特定せず、出会い重視で子犬から育てるならばペットショップ
・子犬に限らず、出会いとかけがえのない命を助ける使命感であれば里親
(ただし、初心者には難しい)
というのが私の結論です。
ただ、身体面でのリスクを考えれば、
信頼できるブリーダーさんを見つけて購入することをお勧めします。
もちろん、しつけの面でも、
大事な社会化期の過ごし方のわかっているブリーダーさんからの購入の方が、お勧めと言えるでしょう。
最後に・・
動物愛護管理法で
第一種動物取扱業者(動物の販売などを実施するペットショップ・ブリーダーなど)は
購入者に以下の18項目を対面説明する義務が定められています。
購入時のご参考にしてください。




