愛犬と遊ぶ、というのは、犬にとっても飼い主にとっても、楽しいひとときですね。
でも、犬のしつけの基礎となる主従関係の構築に、犬との遊び方がすごく重要だと知ってましたか?
正しい遊び方を理解すれば、愛犬の信頼を得るチャンス!なのです。

目次
●犬のしつけで遊びが重要な理由
飼い主さんと遊ぶことは、犬にとって一番楽しいひとときです。
遊んでもらえず、ハウスの中でずっと閉じ込められている犬は
運動不足になるだけでなく、飼い主さんとのコミュニケーションが不足してしまいます。
犬は飼い主さんとコミュニケーションを取ることで、飼い主さんの指示する言葉を理解し、ルールを理解するようになります。
犬と飼い主さんが遊ぶ、というのは、主従関係構築の絶好のチャンスなのです。
そして、
楽しく遊ぶ→飼い主さんと一緒にいるのが何より楽しい→飼い主さんは世界一素敵な人
と愛犬の信頼を得ることができるのです。
でも、遊びの中にもいくつか注意すべきポイントがあります。
これを間違ってしまうと、逆に愛犬になめられてしまうかもしれません・・・・。
●しつけにおける遊び方のポイント
飼い主主導で遊ぶ。犬のペースで遊ばない
遊びのスタートと終わりをきちんと決めましょう。
もちろん、飼い主さんのペースで決めるのです。
したがって、犬が飽きるまで遊ぶ、のはよくありません。
犬が飽きる前に遊びをやめる。これが1つのポイントとなります
また、ダラダラと遊ばず、遊びが終わればハウスで休ませる、
などのケジメをつけましょう。
おもちゃは飼い主のもの
これも犬主導の遊びにしないために大事なポイントです。
遊びの時に使う、とっておきのおもちゃは、遊びが終わったら回収しましょう。
ルールをつくって遊ぶ
遊びをスタートする前に、
おすわりをしてからおもちゃを与えるなど、
必ず一貫したルールをつくって守る。
これらのポイントは、主従関係構築のための飼い主さんの心得、と相通じるものがありますね。
→参考記事:犬のしつけの基本1 主従関係構築の7つの心得
●遊び方のポイントを守ることの効果
遊びのポイントを守って遊ぶことで、犬は
・飼い主さんがリーダーであること
・ルールを伝達するための言葉の理解
・ルールを守ること(ルールを守ると楽しく遊べる)
・飼い主さんのことが大好きになる(信頼関係が構築される)
を学習するのです。
それでは以下に、代表的な遊び方事例を紹介しましょう。
●遊び方事例1 引っ張りっこ
引っ張りっこは、代表的なおもちゃである、ロープを使って、引っ張りっこをする遊びです。
(1)準備
遊ぶ場所は、室内の、できれば何もない、自由な空間がいいですね。
(2)遊びのスタートのルール
愛犬をおすわりをさせます。
(ついでに『お手』をさせるなど、ルールを設けてもいいですね)
きちんとおすわりができたら、
褒めてあげてから楽しげにロープを見せましょう。
(3)ロープをランダムに動かす
飼い主さんは、フロアの同じ場所に座ったまま、
愛犬が興味を持つように手でロープをランダムに動かします。
(4)引っ張りっこをする
愛犬がロープに興味をもって追っかけてきたら、
しばらくしてから愛犬にくわえさせて、引っ張りっこをしましょう。
このとき、愛犬が興奮して、唸る、
ということがあるかもしれませんが、
単に楽しくて興奮しているだけなので、問題はありません
(5)放すことを覚えさせる ~『ちょうだい』の声かけと放すをリンク~
しばらく引っ張りっこをしたら、
『ちょうだい』と声かけをして、
飼い主さんは引っ張りをやめて、そのままホールドしておきます。
飼い主さんが引っ張るのをやめてじっとしておれば、
しばらくして愛犬はつまらなくなってロープを口から放します。
(6)褒めてから引っ張りを再開する
ロープを口から放したら、
おすわりをさせてからお利口さん、
とおおげさに褒めて撫でてあげましょう。
そして、すぐにロープを持って、手順(3)から再開です。
(7)遊びを終了させる
ある程度何度か繰り返したら、
最後の『ちょうだい』で、おすわりをさせた後、おやつをあげて終了させましょう。
ロープを動かす→引っ張りっこ→『ちょうだい』→放しておすわり→褒める
の繰り返しです。これにより、
・引っ張りっこは楽しい
・『ちょうだい』のコマンドで放すことを覚える。放しておすわりしたら、また遊んでもらえる
・飼い主さんに遊んでもらっていることを理解する(犬主導でない)
ということを学習します。

●遊び方事例2 ロープ投げ
ロープの引っ張りっこの遊びに、ロープ投げを加えてみましょう。
上記の手順の『ちょうだい』の後、ロープを投げて再開です。
ロープを動かす→引っ張りっこ→『ちょうだい』→放しておすわり→褒めてからロープを遠くに投げる
愛犬は、遊んで欲しくて、
ロープを取りに行ったら持ってくるようになります。
ここで、大事なのは、ロープを投げたあと、
愛犬がすぐに持ってこなくても、飼い主さんが取りに行かないことです。
取りに行かず、最初の場所に座ったまま、じっとしていれば、持ってくるようになります。
これを無理やり取りに行くと、主従関係のできていない子犬の場合、
唸ったり、甘噛みしたりするのです。
これはダメな行動です。
どうしても自分で持ってこず、おもちゃをキープしてしまう子の場合は、
ロングリードをあらかじめつけて遊びましょう。
おもちゃをキープしてしまているわんこを近くまでたぐり寄せ、
大好きな遊びを再開する(引っ張りっこを再開する)
というように、あくまで飼い主さん主導で楽しく遊ぶように誘導しましょう。
あるいは、
・楽しそうに床を手でたたいて、近くまで誘導する、
・おやつを持って待つ
というのも誘導の方法です。
飼い主さんと遊べば、より楽しい、自分勝手では、飼い主さんは遊んでくれない、と理解させるのです。

●我が家の場合
最初に犬を飼い始めた13年前に犬を飼い始めたときは、残念ながら遊びをしつけに結び付ける、という概念は知りませんでしたので、飼い主主導というよりも、愛犬主導で遊びをさせて育ててきたように思います。
ボール投げの大好きな子、そうでない子
ロープが大好きな子、そうでない子
といろいろですが、遊び上手なダックスの女の子は、ボールを投げても持ってきては、ポイっと目の前に放してくれます。
また、美容室に行くと、おとなしくしていたご褒美だとばかりに、帰りがけの美容室のおもちゃ売り場で、自分でこれこれ、とおねだりをします。家に帰ると、さっそく大はしゃぎでおもちゃの取り合いです。
シュナウザーの女の子はおもちゃを放してくれない子でしたが、この記事の手順通り追いかけずに『ちょうだい』と声をかけて待っていると、放してくれるようになりました。
遊び方を飼い主主導にすると効果が出ますね。

●まとめ
主従関係を強化できる遊び方のポイントをまとめてみました。
一緒に遊んで、お互い大好きになって信頼関係もできる・・・
そんな素敵な遊び方をしていきたいですね。



