愛犬の問題行動の原因はあなたです!!

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それを見れば、愛犬の問題行動は、飼い主であるあなたが原因だとわかるでしょう。

 

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犬のしつけの中で、まず最初の関門はトイレですよね。

トイレが決まった場所でできない、いわゆる粗相をする、という愛犬にストレスを毎日抱えている人もいるかと思います。

そうならないための、子犬段階のトイレのしつけの基本的な方針・手順を我が家に事例を交えて解説しましょう。

目次

子犬のトイレしつけのスタート時期

可愛いワンコを我が家に連れて帰った瞬間から、トイレのしつけは始まっています。

子犬は、おしっことウンチを合わせて毎日20回程度のトイレをすると言われています。

連れて帰ったら1~2時間以内に1回目のトイレをすると思って、あらかじめ準備をしておきましょう

名前をつけてあげる

トイレしつけの前に、必ず名前はつけてあげてくださいね。

しつけの基本は、うまくできたら、名前を呼びながら褒めてあげることです。

最初のうちは、名前を呼んでもなんのことかわかっていませんが、
トイレを覚えるのは時間がかかっても、名前は毎日声をかけることで、1週間もしないうちに覚えるものです。

参考記事:犬のしつけの基本2 しつけの基本的な考え方

犬のしつけの基本となる主従関係 についての心得

本格的にトイレしつけを教える前に、飼い主の心得としてこちらのページにも目を通しておいてください。

トイレのしつけが成功するかしないかは、飼い主さんの普段の行動・心得に左右されるからです。

参考記事:犬のしつけの基本1 主従関係構築の7つの心得

犬のトイレしつけの準備

準備するもの(必須)

  • ケージまたはサークル
  • トイレシート

 

ケージは、できるだけ大きいほうがいいです。理想的なのは以下のような構成です。

上から見た図になっています。

トイレトレーニング準備

上のように、クレートやベッドなどの愛犬が普段過ごす場所とトイレの場所はできるだけ離してやるのが理想です。

近すぎると、トイレとそれ以外の場所の区別がつきにくいので、失敗が多くなったり、成功しても、たまたまなのかトイレの場所を認識できたのかの区別がつきにくくなります。

ケージの中の片側にトイレ場所としてトイレシートを敷きますが、トイレシートのない場所に犬がゆったり寝そべれるのが理想的です。

トイレと普段の居場所が重なると、キレイ好きに育たず、トイレも粗相をし易くなっちゃうんですね。

 

どうしても広いスペースの確保が難しければ、小さいケージにせざるをえませんが、愛犬が寝そべったときに、トイレにははみ出さない十分なスペースを普段の居場所として確保してあげましょう。

トイレの上に寝そべるのが当たり前になってしまうと、キレイ好きに育ちません。

 

クレートかベッドか?

居場所として、洞穴のようなクレートがよいのか、開放感のあるベッドがよいのか、と悩むこともあるかもしれません。

結論からいうと、愛犬が慣れてしまえばどちらでも構いませんがクレートがお勧めとされています

犬の習性から考えると、3方向を壁に囲まれて入り口が1か所のクレートの方が、落ち着きやすい、と言われているからです。この方が、自然の中では敵から身を守りやすいのですね。

また、クレートに慣れた方が、他の場所に移動するときにも、クレートに入れて運べますので、愛犬も落ち着きやすく飼い主にとっても便利といメリットはあります。災害で避難のときも、ハウスとして利用できます

ですので、ドッグトレーナーさんはクレートをお勧めする場合が多いですね。

 

我が家は、実はクレートは使っていません。多頭飼いでみんな一緒に寝そべるのが大好きという理由からですが、最初はクレートで育てるのがよいかもしれませんね。

 

スペースにさらに余裕があれば専用の部屋をつくる方法も

時間と場所に余裕がある場合や、生後6か月とか経過してある程度ショップで教えてくれていた場合は、トイレシートを敷き詰めた専用の場所や部屋をつくって、そこでトイレができるように教えていく、という方法もあります。

しかし、初めて連れて帰ってこられた子犬にとっては、
環境が変わっただけでもストレスがありますので、まずは落ち着けるケージの中からスタートするのが良い

でしょう。

 

ちなみに我が家で育てた子たちですが、7匹ともケージの中でトイレのしつけをスタートしました。

今は、基本的にケージの中でなく、決められたトイレ用の部屋(トイレシーツを敷き詰めています)がありますので、そこでしてくれています。

トイレシーツを敷き詰めさえすれば、そこをトイレと思ってくれるので、我が家以外の場所に移動したときも便利です。

 

ちなみに、下は、家内の実家に帰省したときに。にわかに制作するトイレ場所です。トイレシーツを敷いて段ボールで囲んでいます。

この程度で失敗なくみんな(現在6匹)トイレをしてくれます。

実家のワンコ用にわかトイレ

 

犬のトイレしつけの手順(第1段階)  次の2つが基本となります。

1)トイレシーツの上でできたら、すぐに褒めてあげる。
褒めてあげた後で、トイレは片づけましょう。

2)トイレ以外でしてしまった場合は、何も言わず、片づける。構ったりしない。
※叱ったり、たたいたりしてはいけません。

 

トイレのしつけは、うまくできたら褒める、できなかったら黙って片づける(決して叱らない)

につきます。こうして、成功体験を植え付けていくのです。

 

問題は、
・どうすればうまく成功してくれるか(成功しないと成功体験を体験させてあげれない)
・褒める方法とタイミングを間違わない。

の2点です。

 

どうすれば成功してくれるか

当然ですが、最初はトイレの場所など理解していません。

ですので、まず愛犬をよく観察して、排泄しそうになったらトイレスペースに移動させてトイレをするまで待つ

を繰り返します。そして、うまくトイレができたら、褒めてあげましょう。

 

非常に根気が必要です。うまくできなくても𠮟ってはいけません。失敗の場合は、黙々と片づけます。

 

トイレがうまくできたときの褒め方

トイレが正しくできたら、すぐに名前を呼んで褒めてあげましょう
数分間、ケージの外に出して褒めるというのが一般的ですが、5~10分程度で戻すのがいいです。

子犬は、トイレの頻度が1日20回程度と頻繁ですので、数分間出してあげて、
目をみて名前を呼びながら、お利口さん、となでてあげましょう

 

必ずアイコンタクトは意識してするようにしてください

正面から目をしっかり覗き込むくらいに意識することで、
同時にアイコンタクトをすることも覚えていきます。

おやつをあげてもいいのですが、子犬にとっては与え過ぎになる傾向になりますので、
最初のうちは必要ありません。

 

初めて褒めてあげたときの成功体験は、何物にも代えがたい

私は、最初に飼ったミニチュアダックスの男の子(クッキー)が、初めてトイレシートの上でできて、大げさに褒めてあげたときの、その子の嬉しそうな目が忘れられません。

クッキーは、ペットショップでは全然人なつっこさはなかったため売れ残っていました。
そして、4か月半を過ぎて我が家に来たのです。

ペットショップで見た時と同じく、最初は表情に乏しい子でした。

それが、初めて褒めたとき、一気にテンションが上がって大喜びしてくれたのです。
それから徐々に表情も豊かになり、大切な家族になりました。

 

犬のトイレしつけの注意点

①トイレができたら、すぐに褒める
犬は1.3秒で自分が何をしたか忘れると言われています。

気がついたらトイレシートの上でしてあったので褒めてあげる、ではダメなんです。

何で褒められているのかわからず、むしろ定着の阻害となります。

 

トイレができた→すぐに褒める(ケージの外に出す)→しばらくしたら戻す

を繰り返して、定着させてください。

 

②よく観察する
すぐに褒める、ということがポイントですので、

頻繁に観察する、よく見てあげる、

ということが大事です。

 

逆に1日放ったらかし、という状態ですと、正しいトイレを覚えないだけでなく、
どこでトイレをしてもよい、トイレと居住場所が混在する、という状態が定着してしまいます。

ペットショップで、このような状態(居住スペースとトイレが区別できない)が長いと、
その状態が定着していますので、それを断ち切る根気が必要なんですね。

 

根気よく観察することで、

その子が便意を催したときにどんな動作をするのか?
どういうタイミングですることが多いのか?

わかるようになってきます。

 

そうすれば、すぐ褒める、というタイミングを逃すことも少なくなってくるはずです。

正しいトイレの方法が定着するまでは、根気よく見てあげることが非常に大切なポイントです。

 

 

③失敗を決して叱らない

まず、失敗を叱らない、ことです。

トイレを認識していない最初の段階で叱られても、何を叱られたのかわからず、ただただ怯える子犬になっていまいます。

 

また、失敗したときにたたいたりすると、トイレをすることが恐怖になり、トイレを我慢してしまうこともあるそうです。

失敗したから叱られた、でなく、トイレをしたら叱られた、となってしまうのですね。

 

トイレに限らず、絶対に、暴力でのしつけはしない、ということを心がけましょう。

 

犬のトイレしつけの手順(第2段階)

しつけの第1段階を繰り返すことで、正しいトイレがだんだん定着していきます。

最初の1週間は、全然でも、
『根気よく観察して、すぐ褒める』を繰り返すと、
2週間目にはだんだんできるようになってきます。

 

また、この段階では、

名前を呼ばれて自分だとわかる、

飼い主さんに褒められるのが嬉しくなる、

など、飼い主さんとの絆も少しずつ構築されてくるものです。

 

飼い主さんも、

その子の体調や好み、
どうすれば喜んでくれるか、

など、だんだん個性がわかってくる段階

ではないでしょうか。そうなると、その子が一番喜ぶ褒め方、もわかってきますね。

 

そうなってきたら、
1)正しいトイレができたら

長い時間ケージから出して一緒に遊ぶ、おやつを上げる(あるいはその子が好きな褒め方をしてあげる)

 

2)トイレに失敗したら

→『あ』とか『ダメ』、などと残念そうな声を出して、ダメというコマンド(叱るコマンド)を教えていく

という段階に入りましょう。

 

 

長時間ケージから出して一緒に遊んだときでも、そろそろ次の排泄かな、と思えば、トイレシートの上に連れていくことで、

どんなときでも、必ずトイレはトイレシートの上でする、ということを覚えさせていくのです。

 

失敗した場合も、たたいたりしてはいけません。

しかし、第1段階では、無視する、というのが失敗時のアクションでしたが、
この段階では『𠮟る』というコミュニケーションも取り始めるのがよいでしょう。


声の出し方(叱り方)は、いろいろ変えることなく、一貫性をもってしかるようにしましょう。

一貫性に欠けると、犬は叱られているのか褒められているのか、わからない場合があるからです

 

我が家の場合は、トイレに限らず、何かに失敗した場合は、目をみて両手で顔をかかえながら、
ダメ!と言い聞かせたうえでケージに戻して放置しておくことを一貫させています。

このしかる方法は、トレーナーさんやしつけ教室でも相談すれば、もっとよい方法が見つかるかもしれませんね。

 

犬のトイレしつけの成熟段階

最終的には、『ケージの中でする』、というよりは、
『ペットシーツの上でする』ということを定着させると外出時いろいろと便利です。

 

我が家のわんこ達はドライブが大好きなのですが、
時には遠出するときで、渋滞にはまるときもあります。

 

そんなとき、車の動かない道路の上でもトイレシートを広げてあげると、
トイレを我慢していた子もそこでしてくれます。

 

また、知り合いの家でも、トイレシートを持参しているといざというときにも困りません。

 

我が家のわんこたちのトイレのしつけ

我が家でも、基本的にはこれまでに解説してきた手順で、トイレしつけをしてきました。

最大7匹いたこともあって、今では、トイレシートを敷いた部屋があって、
そこに皆がしにいってくれます。

トイレの部屋にはケージもあって、必ずわざわざケージの中のトイレシートでする子もいますし、
ケージの外でする子もいますが、それぞれ自分のする場所はほぼ決まっていて面白いですね。

しかし7匹中、2匹については正しくトイレができるようになるのに時間がかかりました。
そのときの体験をお話しましょう。

 

トイプードルのキャロル(メス)の場合

キャロルが来たとき、すでに3匹の先住犬がいました。
当時ミニチュアダックスの男の子(3歳)、同じくミニチュアダックスの女の子(3歳)、トイプードルの女の子(1歳)です。

この先の3匹は、それぞれ2週間かからないうちに上記の手順で正しいトイレが定着しました。

特に、トイプードルの女の子はトイレに限らずモノ覚えが早く、さすがトイプードルは飼いやすいと感じました。

ですので、同じトイプードルである4匹目の女の子も、しつけに手もかからないだろう、と高を括っていたわけです。

しかしキャロルの場合は、定着に結局2か月以上かかりました。

キャロルは、頭もよく、お手、おかわり、などはすぐにできるようになったのですが、トイレをケージの中の居住場所でしてしまったり、トイレシートの上でしたウンチをすぐに踏みつけてケージの中を汚す、などすごく手間がかかったのです。

 

今にして思えば、トイプードルですぐに覚えてくれる、という先入観から、

『根気よく観察して、すぐ褒める』ができていなかったように思います。

 

また、確かにキャロルは理解力は抜群で、教えたことはすぐにできるのですが、すぐに忘れて次の行動に移る、落ち着きのない性格の強い子でした。

『すぐ褒める』というタイミングを、むしろほかの子よりも強く意識して教えないと勘違いさせてしまっていたのかもしれませんね。

我々飼い主もストレスがたまって、しかりつけてしまう、という悪循環でした。

その子の性格に合わせて根気よく、というのがしつけの基本なのだと思います。

 

でも、今は、すごいお利口さんです。

特にトイレは必ず自分のケージの中のトイレシートでする(ほかの子は、特にトイレシートさえあればどこでもよい)、と1番場所が決まっている子に育ちました。

 

ヨーキーのオーラ(オス)の場合

オーラは、キャロルの3年後、我が家の当時5匹目ということでやってきました。

それまで男の子はダックスの1匹だけでしたので、2匹目の男の子です。

 

この子の場合は、トイレのしつけで困ったというよりも、すごい怖がりで苦労したのを覚えています。

普通、ケージから出してあげると子犬は喜ぶものですが、オーラは違いました。せっかくケージの入口を開けてあげても、尻込みして出てこないのです。

そんなオーラでしたので、褒める、というインパクトをどうすれば与えれるかが課題でした。

結果的には、数週間遅れで我が家にやってきたヨーキーのキララ(メス)と一緒のケージに入れてあげることが、彼にとっては大きなご褒美だったようです。

そうして、無事にトイレを定着させることができました。

 

子犬のトイレのしつけ まとめ

子犬のトイレのしつけは、

  • 『正しくトイレができたら、すぐに褒めてあげる』を根気よく繰り返す
  • 失敗したら、無視して片づける(叱るコマンドを認識していれば𠮟るも加える)

 

これが基本ですが、
『すぐに』・・というタイミングと、
『褒める』という行動を、その子の個性に合わせて変えてあげる

と定着が早くなるでしょう。その子が一番喜ぶ褒め方をしてあげるのが効果的だということですね。

 

でもともかく、犬のしつけは、何よりも、『根気よく』が大事ですね。

根気よく、愛情をもって、あなたの愛犬を育ててあげてください。

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