子犬の甘噛みが治らなくて悩んでおられる飼い主さんが意外に多い、
と聞きました。
甘噛みを直そうと奮闘。
一緒に遊ぶとき、愛犬が喜んで飛びついてきて、
いきなり手を強くガブっと。
いてて! こら! ダメ!!
なんて怒ったりしていませんか?
でも、これでは直らない可能性が高いのです。
やり方が間違っている、ということですね。
そこで本記事では、
なぜ直らないのか?
どのようにしたら効果的に直すことができるのか?
をまとめてみました。
目次
甘噛みの原因は社会化不足
記事:犬のしつけ 子犬の噛みつきを直そう
でも紹介しましたが、子犬の噛みつきにも様々な原因があります。
その中で甘噛みの原因で考えられのが、社会化不足、ということでした。
子犬は、社会期(生後4週間~13週間)に、
母犬や兄弟犬と過ごすことで犬同士の会話やルールを覚えていきます。
噛んだら痛い、ということもこの時期に学習します。
どの程度なら噛んでも許されるのか、
噛まれたらどのように感じるのか、
といったことを学び、甘噛みしない子に育つのです。
でも、ペットショップで売られる場合、
この社会化期を充分満了させずに親元から引き離されてしまうので、
社会化が不足してしまいます。
そこで、飼い主さんところで、遊ぶようになると、
ついつい噛んでしまう、というわけですね。
甘噛み対策は遊びながら覚えさせよう、ですが注意点が・・・
そこで、子犬と遊びながら甘噛みを直そう、と飼い主さんたちは奮闘するわけですが・・・
これがまたなかなか直らないのですね。
子犬と遊ぶと、喜んでますます甘噛みして手がつけられない・・・と、
悩める飼い主さん続出、というわけです。
これは、よくありがちな遊び方の間違いが原因です。
記事:犬のしつけ 正しい遊び方で愛犬の信頼を得よう!
でも書いたように、
愛犬と遊ぶことは、愛犬の信頼を得るチャンスなのですが・・・
そこで最も気をつけないといけないポイントが
あくまで飼い主主導で遊ぶこと、
でした。
でも、よくありがちなのが、
座り込んで子犬が自分の方へ向かってくるのを待つ。
そしてじゃれついてきた、と手を差し出すと、その手を噛まれて𠮟る、
を繰り返す
な~んてことです。
でも、この方法では直りません。
この方法だと
飼い主さんが受け身になっていて主導していません。
そうすると、
愛犬が噛みついてくる確率が高くなってしまう
のです。
あくまで飼い主さん主導で遊ぶ!
待ちの状態で愛犬が飛びついてきたところに手を指し出すと
愛犬もその手に、手を出し返します。
といっても犬には手はありません。犬の手は口なのです。
社会化不足で加減のわからない子犬は、当然強く噛みついてしまいます。
それを叱るとどうなるでしょう。
手を差し出されたから手を差し出し返したら叱られた、
となってしまうです。
せっかく愛犬との
信頼関係を築くチャンスの遊びが逆効果
になってしまうのです。
どうでしょう?
少しのやり方の違いで、知らず知らずの間に
犬のしつけには逆効果のことをしてしまっているのですね。
ではどうすればいいのか?
飼い主さん主導であれば座っていてもいいのですが、
受け身の状態を脱するために、一度、立ってみて(あるいは立膝や中腰になって)、
飼い主さんのほうからどんどん遊びに誘ってください。
そして
遊びに誘って、甘噛みのチャンスを与えないことです。
アクティブに遊びをどんどん提案しよう!
座って、待ちの状態で愛犬を迎えるのでなく、
飼い主さん自身が楽しむつもりで、どんどん遊びをしかけていきましょう。
飼い主さん自身が手を床でたたいて楽しそうにしたり、
でも、その手をあちこち移動して、噛むチャンスを与えないようにするのです。
そして、ボールやロープなど、
愛犬が興味を持つおもちゃをどんどん提案しましょう。
具体的な遊び方は、
記事:犬のしつけ 正しい遊び方で愛犬の信頼を得よう!
を参考にしてみてください。
おもちゃを使って遊びを提案し、
噛みつくのを手ではなく、おもちゃにする。
間違って手に噛みついた場合は、そこで遊びを終了させてしまいましょう。
そうすると、犬自身が考えるようになります。
このボールで遊んでもらうには、どうすればいいだろう、と。
そうして、手を噛むとダメなんだ、と理解するようになっていくのですね。
まとめ
以上、効果的な遊び方をまとめると、
・甘噛みをどう𠮟ろうではなく、アクティブに遊びに誘って、手を噛まれる状況をつくらない。
となります。
あと、基本的な遊びの注意点としては、
犬が飽きる前にやめる、
です。やめるときも、飼い主さん主導を忘れずに。
さらに遊びの中で
・ボールを愛犬が咥えたら、『ちょうだい』のコマンドを教える(無理に取らず放すまで待つのがコツです)。
・お座りしたらボールを投げてあげる
などのルールを入れていって、上手に遊びながらコミュニケーションが深めて、
信頼関係の構築をしていきましょう。
本当にいろいろな勘違いをしていたな、ということばかりでした。
なぜ噛みつきが簡単に治らないのか?
なぜ、散歩でリーダーウォークがうまくいかないのか?
当サイトでもそんな疑問を解消しようと記事を書いていますが、
なかなか伝わらないのかな、と思います。
でもイヌバーシティの動画教材を見れば、よくポイントが理解できます。
web講座で質問すれば、それがなぜなのか?どこが間違っているのか?
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