犬のしつけでは、
なんといっても愛犬と飼い主さんとの間に、
しっかりとした主従関係が構築されていることが1番重要ですが、
じゃあ具体的に主従関係をてっとり早く構築する方法はないの?
と知りたくなりますよね。
手っ取り早く、というのはなかなか難しいかも、ですが
ホールドスチルを繰り返し実践してみれば、
あーら不思議、
ずいぶんお利口さんになったね、
なんて実感すること間違いなしです。
では早速やってみましょう。
目次
ホールドスチルとは
言葉で説明するよりも、
『百聞は一見にしかず』ということで、
本ブログでもお勧めさせて頂いている、
犬のしつけ教材イヌバーシティの
しほ先生の動画をご覧ください。
飼い主さんが足を延ばして座り、
足の上で愛犬を仰向けにしてホールドするのが
ホールドスチルなんですね。
最初は暴れて嫌がっていたわんこも、
ホールドされて手も足も出ない・・・ということがわかると
観念しておとなしくなります。
ホールドといっても、愛犬に圧力がかからないよう注意してください。
愛犬が暴れた時はぐっと脇をしめて、
愛犬の位置が変わらないよう腕をキープするのがコツです。
そして、おとなしくなったら
力を緩めてリラックスしてあげます。
暴れたらぐっとホールド
→おとなしくなったらリラックス
を繰り返します。
愛犬がおとなしくなってきたら、
いろいろなところを撫でてあげましょう。
特にお口周り(マズル)を重点的に。
マズルを撫でまわしてあげるのです。
マズルを触られるのは、犬にとっては嫌なことなので、
再び暴れて抵抗しようとしますが、
再び、ぐっとホールドをキープします。
これを繰り返すと、
マズルをおとなしく触らせてくれるようになります。
やがて
もう完全に無抵抗・・・
あー気持ちいい、てな感じで無抵抗でマズルを触らせてくれる
こうなると成功ですね。
犬のしつけでホールドスチルの効果的な理由とは
ホールドスチルをすることで、
・抵抗しても無駄
・なすがままにされるしかない
という情けない状態となると、
愛犬としても誰がご主人様なのかを身をもって悟るしかない、
てな感じでしょうか。
強制的に主従関係ができてしまうのですね。
だからそれまで何かと抵抗したり、
きかん坊だった子が、
ホールドスチルを繰り返すと
嘘のようにお利口さんになったりするのです。
ホールドスチルで失敗しがちなこと
ホールドスチルで失敗しやすいのは、
ホールドスチルを終えるときです。
『必ずおとなしくなってから終える』のです。
暴れた状態のままで終了すると、
・あー嫌だった~、とか
・飼い主よりも自分のほうがやっぱ力が強いや
なんて愛犬が感じてしまうのです。これは逆効果ですね。
ですので、ホールドスチルを一旦始めたら
服従しておとなしくなるまで続けること
が大事なんです。
すぐにおとなしくならない
難しい子もいるでしょう。
でも、完全服従でなくてもいいですが、
暴れている状態から、少しでもおとなしくなったタイミングでやめる
ということを繰り返しましょう。
そして
飼い主に抵抗しても無駄だ、
と理解するまで毎日少しでも実行してみることです。
脱力して手を離しても抵抗しなくなるまでやるのが理想的です。
暴れ方がどんどんひどくなる、と不安な場合
膝の上で仰向けにしてホールドする。
マズルを押さえ込む。
抵抗してバタバタ暴れる
→ホールドを繰り返し
→諦めさせる
→気持ちよくなってくつろぐようになる
この繰り返しを
4回くらいで落ち着く子もいますが、
50回やっても暴れ続ける子もいます。
かなりの回数が必要な子の場合、
繰り返すほど抵抗する力がきつくなります。
徹底的に抵抗してみるからです。
そして、
徹底的に抵抗してもホールドが解けないと理解して初めて諦めるのですね。
それまでの我慢比べです。
暴れ方がひどくて、ホールドスチルを解いてしまうと、
次からはもっと我慢比べが必要になってしまいます。
犬のしつけは一貫した根気が必要です。
犬の求めるリーダー像は、強く頼れるリーダーです。
ぜひ、愛犬の信頼を勝ち取りましょう!
ホールドスチルの効果
ホールドスチルでおとなしくできるようになると
・おとなしく歯磨きができる
・耳の掃除もさせてくれる
など、嫌がるお口周りもケアが簡単になります。
そして何よりも、
飼い主さんを主人だと理解するようになるのが一番ですね。
ホールドスチルをすることで
噛みつきも治ったという事例もあるそうですよ。
我が家の場合
我が家には現在6匹の愛犬がいますが、
一番末っ子のミニチュアシュナウザーの女の子は、
末っ子にありがちなわがまま、きかん坊でした。
シュナウザーなので口の横のおひげのブラッシングは欠かせないのですが、
なかなかさせてくれないので、ついついそのまま放置していました。
でもホールドスチルをするようになってからは
おとなしくブラッシングさせてくれるようになりましたよ。
そのままあくびをして寝込んでしまうくらいです(笑)
まとめ
効果的なホールドスチルをするコツは、
暴れて終了
→あ~、嫌だった
で終わってしまわないように
おとなしくなってから終了させる
だということがわかって頂けたでしょうか?
強い飼い主さんだという信頼を勝ち取るためにも、
ぜひ、実践してみてください。
本記事で参考に紹介した動画は、
犬のしつけ教材『イヌバーシティ』
のしほ先生の動画です。
そして、イヌバーシティでは犬のしつけ教材である
・オンライン動画の提供
・書面でも確認できるよう動画内容を記述したをテキストの提供
のほか、
約10日に1度開催される、オンラインセミナーも実施されています。
本記事で取り上げたホールドスチルは、
そのオンライン講座で、ある飼い主さんが相談されていた内容なんです。
しつけを実践してみても、なぜかうまくいかない。
そんな相談にも、しほ先生やスタッフさんが、
どこが間違っているのか
どうすれば改善できるか
を懇切丁寧に説明してくれます。
ぜひ、あなたもイヌバーシティで学んでみませんか?